2019/10/17

何を「やるか」ではなく、「やらないか」を考える
過去問の年分や使い方、参考書のあれこれ

在校生 修了生 過去問 参考書
 

1.有限な時間の中で行わなければならないからこそ、考えよう

 2017年度合格 
慶応義塾大学法科大学院・既修 2016年修了

 司法試験に合格するには、基本がすべてです。基本的な条文知識を習得し、基本的な判例を理解し、基本的な論理構成を採用した答案を書けば、司法試験に合格できると思います。受験勉強は有限な時間の中で行わなければならないので、「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」ということが重要になります。

2.過去問を”きちんと”解くなら、3年分がベスト

 論文式試験の対策で重要なのは、司法試験の過去問3年分をきちんと解くことです。なお、3年以上遡ることは、その間に司法試験の出題傾向が変化しているため無意味だと思います。過去問を解く際には、完璧な答案を書けるようになることではなく、基本的な問題をしっかり解けているかどうかについて確認することが大切です。なぜなら、司法試験の論文式試験では、「限られた時間の中で難易度の高い問題を解く」ことを要求されるので、受験生の合否の分かれ目は基本的な問題で点数が取れているかどうかになるからです。
 また、参考書や問題集については、周りの受験生と差が出ないように同じような参考書や問題集を使えば十分だと思います。

3.1度でも過去問を解いたことがあるなら、年分を絞って解くのもあり

 2015年度合格 
広島大学法科大学院・未修 2013年修了

 私は、司法試験を3回目の受験で合格することができました。2回目の司法試験受験後から正社員として会社で働いており、3回目の受験では働きながら合格することができた点が他の受験生と比べて少し特殊かと思いますので、この点を中心に書いていきます。
 過去2回受験した司法試験対策で論文式試験の過去問題を一度は解いていたので、最新の司法試験から遡った直近3年分の過去問題に絞って解くことにしました。そして、制限時間内に「良好な水準」に達する答案を作成することを目標に設定しました。  

4.日々の学習の積み重ねの結果が、自分が設定した目標に近づきます

 答案を書くペースは、週に1通程度でした。幸いにも、私は複数の合格者の方に指導を受ける機会に恵まれたので、書いた答案をその都度添削していただきました。その添削していただいた答案を、出題の趣旨、採点実感、法科大学院修了生サポートシステム(TKC)の論文演習セミナーに掲載されている解説、市販の優秀答案集、基本書等を参考にしながら訂正する、という作業を中心として学習しました。この作業を会社に出勤する前にできるだけ毎日1~2時間ほど行いました。
 こうした学習を積み重ねていった結果、自分の答案が「良好な水準」に達しているかどうかがある程度わかるようになったと思います。

5.何となく学習するのではなく、明確な目標を持ちましょう

 私は、いつまでに、どのくらいの順位で合格する等の明確な目標を持たず、何となく学習していたため、曖昧な結果しか得ることができず合格に至るまで時間がかかりました。
 皆さんには是非、「明確な目標を設定し、目標から逆算した計画を立てて正しい努力をして」合格していただければと思います。
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