2020/10/26

解説・解答例を丸暗記しているなら要注意
身につけるべきは、”暗記量”より”使う技術”

修了生 過去問

1. 特別な力はもちろん、「知らない」を理由に諦める必要もありません

 2019年度合格 
神戸大学法科大学院・既修 2019年修了

 司法試験で求められるのは知らないからとすぐに諦めず、基本的な知識を前提に、これまで培ってきた法技術(趣旨に戻る、類推の適用等)を用いて問題文記載の事実・誘導を「全て」使い切れるよう現場思考で構成し、「自分なりに」題意に答えようとする力であるということです。特別な力が必要になるわけではなく、問題文が全て使えるように構成すれば、多少の正確性を欠きつつも答案の方向が出題者の意図する方向へ向かうはずです。

2. 過去問解説のように書くことは本当に必要なのか、考えてみましょう

 巷の過去問解説は、正確な解説を書かなければならないこともあるためか、学説や地裁例をリサーチしそれに言及することも多いです。しかしそれは後出しジャンケンであり、過去に一度出題されたからと学説や地裁例を論証集に書き加え、あれもこれもと覚え切り、司法試験というある種、極限の状況で自らの血肉として使いこなすことは不可能に近いのではないかと思います。

3. 暗記に頼るのではなく、"使い切る技術”を磨きましょう

 上記を受けて、試験対策として必要なのは、①典型的な問題について処理できること②法文書の体裁を保ちつつ問題文の誘導・事実を使えるよう「自分なりに」構成する姿勢、それだけではないかと考えるようになりました。以降、私は暗記量を削減し(膨れ上がっていた論証集は捨てました)、問題文の事実・誘導を使い切る技術を磨きました。事実・誘導を摘示した数がそのまま点になると考え、答案を書きながら、使ったものをマーカーで塗っていく解き方をしていました。

4. ”何が”求められているかは、過去問演習で把握していきましょう

 2019年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2019年修了

 論文演習は旧司法試験(平成以降)予備・新司法試験(全年度)について行った。演習は、①1周目はとにかく必要だと思われる事項をどんな手段を使ってでも書ききったうえで、出題趣旨や「法科大学院修了生サポートシステム」内の参考解答記事等を読み、法律知識・日本語面等で何が求められているかを把握する、②2周目以降は何も見ないで答案構成をスピーディーに行う、という方法を取った。

5. 意識して欲しいのは、"書き方"よりも問いへの"答え方"です

 1点、アドバイスとして。論文試験は「書き方どうこうよりも、自分の考えの筋道を余さずしっかりと示して問われたことに答えれば良いだけ。」ということをずっと意識しておくことがとにかく重要だと思われる。
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「論文演習セミナー」では、2006年度以降に実施された(新)司法試験の過去問題や、オリジナルの演習問題を収録しており、 出題趣旨や採点実感の他、「司法試験の問題と解説(日本評論社)」に収録されている解説や解答例のPDFが掲載されているので、知識を補いながら、自己分析等答案演習をサポートします。
さらに、問題に関連する参照条文や参考判例にもリンクしているので、探す手間も省けて、効率的に疑問点の確認や復習ができます。

来年度の司法試験は、例年通り5月中旬頃の実施を予定されています。暗記するよりも問われていることに「自分なり」に答えられる力を養い、本試験当日に向けて整えていきましょう。
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