"考え過ぎ"た結果、悲惨な点数になる恐れも
2019年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2018年修了
私の場合、難しい設問に直面した時、
答案構成段階でその設問を考え過ぎてしまい、
後の設問を検討する時間がなくなってしまうことが多くありました。その結果、難しい設問の解答も微妙な上に、
その後の得点しやすい設問も十分に書けず、悲惨な点数になることもありました。
難しい設問に直面した時の対応策
- 検討していない事実から逆算して考える
- 次の設問に移り、先に全体を検討する
1検討していない事実から逆算して考える
2016年度合格
予備試験合格
試験本番では、分からない問題に出会ったら、
検討していない事実から逆算して考えるとよいと思います。すなわち、人間が作った問題なので、推理小説やゲームのように、必ず意味深な事実には意味があります。そのため、「
出題者はなぜこのような事実をいれたのか」と考えれば正解に近づけますし、
問題を俯瞰して見ることができるので、頭が真っ白になることもありません。
2次の設問に移り、先に全体を検討する
2019年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2018年修了
数分考えてもわからなければ次の設問の検討に移り、
全体の一応の検討を(科目にもよりますが)
遅くとも20分程度で終わらせるという意識で取り組むようにしました。そうすることで、
得点しやすい設問を落とすことはなくなりましたし、次の設問の検討に移った後で、
難しい設問の解答が閃くということも経験しました。
【"考え過ぎない"3つのポイント】
- 数分だけ"考える時間"を設定する
- 「わからない」と判断した場合、次の検討に移る
- 全体を通した検討時間は約20分程度で終わらせる
全体を早く検討することで得られた、
精神的な効果
2019年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2018年修了
難しい設問を検討している段階では、「この設問ができなければ落ちる」といった根拠のない強迫観念に襲われてしまいがちでしたが、全体を早く検討することで、俯瞰的な視点で「
難しい設問はみんなできないから、他の設問で差がつく」といった割り切りもできるようになりました。
"考え過ぎ"ないことで、途中答案の回避にも繋がる
2019年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2018年修了
途中答案や尻すぼみ答案になってしまうということは、当然、
必要以上に時間をかけすぎてしまう箇所があるということなので、答案を書いた後、時間をかけすぎている箇所を把握した上で、
どうすればその時間を削れるかを考え、その検討の結果を自作の「
反省ノート」に書き込んでいきました。このノートは何度も見返して、
自分が犯しやすい失敗を常に意識するようにしました。
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難問にも対応するために"大切な"こと
2021年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2021年修了
「司法試験の問題は論証貼り付けで対応できるものではないから、現場思考能力を養え」といった意見もありますが、現場思考するためには
最も典型的な場合の処理が頭に入っていることが不可欠だと思います。また、
周りの受験生が覚えている典型論点を安定して書けないと、現場思考型の難問に対応する時間的余裕も生まれてきません。
周りの受験生が覚えいるだろう論点は押さえてる
2021年度合格
中央大学法科大学院・既修 2021年修了
論証集に出ていないような論点は、他の受験生もきっと分からないだろうと考えて切り捨て、せめて
論証集に出ている論点だけでもしっかりおさえようという意識を持って学習していました。
時間がない中でも確認しておきたい分野
2021年度合格
予備試験合格
過去問の出題趣旨や採点実感で重要だと思われる情報を論証集に書き写し、試験直前に見返せしたことは効果的だったと思います。最低でも頻出分野、特に
民訴の既判力や
刑訴の伝聞などは確認しておくべきです。
難しい問題に直面した時ほど、冷静に
2016年度合格
学習院大学法科大学院・既修 2014年修了
本試験前や試験中は精神的に追い詰められることが多々ありますが、
自分が今までこなしてきた勉強量に絶対的な自信を持つことができれば、これは非常に強い武器になります。特に、試験本番では誰もが必ず一度は極めて困難な問題に直面しますが、そのときに自分の勘違いでも構いませんので、「
これだけやってきた自分にわからない問題であれば、周りの受験生もわからない」と冷静に対処することができれば、合格は随分と近付きます。
【論文】「司法試験」を難しく捉えていませんか
受験生が陥りやすい学習方法とは