2022/11/09

過去問こそ後回しにしない
今日から始める論文答案「型」の身につけ方

在校生 修了生 過去問

過去問こそ、「究極の基本問題」

 2021年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2021年修了

 「基本」はいかに体得するかといえば、ともかく司法試験予備試験の過去問です。これらの問題は、一流の学者の先生方と実務家の先生方が「何が実務家に要求する基本能力であるか」を、頭を抱えて考えに考え、時間をかけて作り上げられた究極の基本問題です。

過去問でまず取り組んで欲しいこと

 2019年度合格 
獨協大学法科大学院・既修 2016年修了

 論文式試験においては、過去問が最重要です。そして、答案を書きましょう。答案は書かなければ書けるようになりませんし、書くことで自分に何が足りないかが分かります。過去問の答案を書き、再現答案出題趣旨採点実感と自分の答案を比較する自己分析を行い、その上で信頼できる方に添削していただきましょう。

答案を書く時に意識して欲しいこと

 2019年度合格 
獨協大学法科大学院・既修 2016年修了

 答案を書く際は、型を崩さないようにしましょう。答案の型は、条文の要件を全て検討することを前提に、「問題提起、理由付け・規範、あてはめ(事実の摘示と評価)、結論」です。
【基本となる答案の「型」】
  1. 問題提起
  2. 理由付け・規範
  3. あてはめ(事実の摘示と評価)
  4. 結論

「型」と「フレームワーク」の効果的な身につけ方

 2016年度合格 
中央大学法科大学院・既修 2014年修了

 答案の「型」と「フレームワーク」を身につけるための勉強のうち、非常に効果的だったと感じているのは、優秀答案や模範答案を写経したことです。そのことによって、良い答案の文章の運び方流れやテンポ等を、マクロとミクロ両方の観点から考えつつ自分の身体で覚えることが出来たと思います。

「良い答案」たる要素とは

 2016年度合格 
中央大学法科大学院・既修 2014年修了

 良い答案ほど力点がわかるようなメリハリを利かせた文章であったり、接続詞の使い方が上手だったりします。そして、その他にも事実を評価した際の表現の仕方等、その答案が「良い答案」たる要素を存分に吸収できたと思います。

苦手意識が強い場合にも有効

 2020年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2020年修了

 私は論文に対する苦手意識が強く、最初は論証集や判例集を見ながら解き、時には写経模範答案を書き写す勉強法)もしていました。写経は合うタイプの人と合わないタイプの方がいると思うので、1回試してみてほしいです。私は、書き写すことでスケール感や文法、伝え方、書くスピードなど法的知識の部分だけでなく、論文特有の感覚を養うことが出来たと感じているので写経は効果的だったと思います。 答案の解答例はどこで確認できる 修了生サポートシステムの詳細を見てみる

旧司法試験の過去問も有効活用

 2016年度合格 
中央大学法科大学院・既修 2014年修了

 実際に自分で起案したのは、新司法試験の過去問題よりも旧司法試験の過去問題の方が多かったと思います。なぜなら、問題文が短いため、問われている論点等に容易に気がつくことができるので、私が身につけるべき答案の書き方について丁寧に目を配ることができるからです。

過去問はゴールではなくスタート

 2019年度合格 
獨協大学法科大学院・既修 2016年修了

 過去問をゴールと捉え、後回しにする人がいますが、過去問はスタートでもあります。過去問を解くことで、どのような事が問われているか何が自分に足りないか今後どういった勉強をすべきかが分かります。そのため、勉強の初期段階であれば短文事例の問題等で問題文の読み方や法的構成等を習得する必要がありますが、可能な限り早く過去問に入るべきです。既に司法試験の過去問は14年分×8科目=112問以上も蓄積されています。全て答案作成するかどうかは別ですが、1日に1問起案するだけでも4か月近くかかりますし、過去問は1回解けば身につくというものでもありません。

後回しにするより、何度でも挑戦して

 2021年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2021年修了

 過去問以上に「基本」を勉強できるものはないのですから、自身の現状の知識レベルをあまり気にせず、時間が許す限り何度でも司法試験の過去問にトライしてみてください。
過去に出題された短答試験の問題にも、
挑戦してみませんか
過去問題を後回しにしてはならないのは、短答式試験も同じです。時間の許す限り過去問題に挑戦して、周りの受験生が解ける問題は正解できるように力をつけておきましょう。もし苦手意識を感じているなら、 昨年TKC模試で出題した短答式問題が無料で解ける「 TKC司法試験模試チャレンジから始めてみませんか
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