合格者答案の特徴
2023年度合格
東京大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
司法試験の合格者の答案は、実際に読んでみると、このようなものかと意外と拍子抜けすることがあります。それは、合格者答案の多くは、余計なことを書かずに
書くべきことを端的に指摘し、
必要十分な記述がなされているからです。
不合格者答案の特徴
2023年度合格
東京大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
不合格者や学習の進んでいない受験生の答案は、ある意味で
非常に情熱的なものが多い印象です。これは、受験生が、何を書くべきか、ではなく、
何を書きたいか、という思考で答案を作成してしまっているせいだと考えられます。
「何を書くべきか」を理解するために不可欠なこと
2023年度合格
慶應義塾大学法科大学院・既修 2023年修了
司法試験に合格するためには不可欠となる過去問の検討について、ここでは
出題趣旨や採点実感の重要性について説明します。
司法試験の出題趣旨や採点実感は、採点側である
司法試験委員会の見解であるということのみならず、
判例や学説についての説明、よくある誤った理解についての解説として非常に有益である点で、その重要性は言うまでもありません。この中身について分析し理解することは、疑問点の解消を実践的な試験対策の観点から行うことであるため、とても価値の高いものといえます。この分析、理解を論証に落とし込むことも大きな学びとなるでしょう。
一番難しいのは、勉強の「取り掛かり」
2023年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2023年修了
最初は、論文は難しいと感じるかもしれません。私は勉強を始めた頃、
問題を見たら起案もせずすぐ答案例を見て、書き方の作法を学ぶという方法をとっていました。より
意識が高い勉強方法は合格には必要ないと思います。
書き方の作法の次は、「文章力」を身につける
2023年度合格
千葉大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
私の場合、法科大学院2年次の夏休みにその先の学習計画を立てる中で、在学中受験での合格を目指す以上、既卒の受験生との間の差を意識した勉強をしようと考えました。その差は大きく分けて
文章力の差と知識量の差にあると思いました。そしてそれを埋めるためにどのようにすればより短期間で高い水準に持っていけるかを考えました。そこで、私は
TKCの「論文演習セミナー」を活用することにしました。
1必要とされている知識を知る
2023年度合格
千葉大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
私は知識も足りていなかったので、全く知らない基礎知識がある状態で、その知識について問われた過去問を見ても
何も書けないだけで終わってしまいます。しかし、TKCの「論文演習セミナー」は、その
問題で問われた基本知識が列挙されており、問題を読むことなく、その
問題を解くために必要な知識を簡単に知ることができます。
2答案例を模倣する
2023年度合格
千葉大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
TKCの「論文演習セミナー」では
答案例が付属しており、模倣するという勉強において有用でした。そのため、必要な知識について予習した上で過去問に取り組み、
得た知識をどう生かすか、
どう答案に書き表すかという文章力アップに注力した勉強ができたと思います。
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過去問を解く目安
2023年度合格
慶應義塾大学法科大学院・既修 2023年修了
過去問を
どのくらい解くか、どのように解くかは、人それぞれだと思います。法科大学院の友人には、全年度の答案を作成する方、直近年度のものだけ答案作成してそれ以前のものは答案構成にとどめる方、直近5年度分に限って答案を作成して他の年度は出題趣旨・採点実感だけ参照するにとどめる方、直近5年度分しか見ない方など、様々でした。どのようなやり方であっても、それが
ご自身に合っていれば「合格」することは可能だと思います。
起案経験が少ない受験生へ
2023年度合格
東京大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
起案の経験のない受験生は
起案をするべきです。ただし、起案には時間がかかるため、司法試験等の科目それぞれを中程度以上の質で書ききることができるようになれば、
司法試験等までの3か月前、2か月前のみに起案する等、絞ることが賢明であろうと思います。
まとめ
2023年度合格
東京大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
司法試験は「試験」ですから、
出題者の問いにまっすぐに答える必要があります。余計な知識をひけらかしても1点にもならないどころか、むしろ減点されてしまう恐れすらあります。合格者答案を書くには、
書くべきことは何であるかを理解することが必要です。
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