直前期からでも、点数は変わる
2022年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2022年修了
短答式試験は、直前期の模試の時点での成績が振るわなくても、そこから
大きく点を伸ばすことが可能です。断片的な知識の集積、暗記などももちろん大事ですが、真に正答率を安定させるのは、そうした
断片的な知識と論文式試験対策で磨いた体系的な知識との相乗効果だと思います。ただ、土台となる体系的な理解ができるようになるピークは、多くの場合、どうしても直前期になると考えられます。そのため、
試験直前期こそが、断片的な知識を上乗せしていくのに最も適している時期です。
点数を伸ばすために徹底したこと
2022年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2022年修了
点数は上向くものだと信じて本番までの間、以下2つを徹底して、司法試験本番では、模試から大幅に成績を伸ばすことができました(
正答率約6割→正答率8割超)。
- 苦手分野をひとつずつ淡々とつぶす
- 徹底的に条文にあたる
条文素読が直前期におすすめな理由
2017年度合格
予備試験合格
司法試験直前期には、
六法の素読を行いました。こうした
過去問演習に裏打ちされた六法の素読は単なる読書に終わることなく、むしろ
記憶喚起にもなり、大変有用でした。もっとも、六法の文言をより多く、さらに長期間記憶するのには限界があるため、素読は試験前1か月をきった
直前期に行った方が良いと思います。
過去問から見る、「条文素読」の重要性
2018年度合格
同志社大学法科大学院・既修 2018年修了
短答式は特に
直前期が大事です。直前に
条文を見たかどうかで点数が変わります。自分自身、朝素読していなければ間違えていたと思う問題がいくつかありました。
2020年度合格
神戸大学法科大学院・既修 2020年修了
令和2年は改正民法での出題だったことから、短答式試験も過去問だけでは解けないような
条文知識が問われる問題が多くあり、「
条文素読をしておけば良かった」という声を試験後多く聞きました。
得点を伸ばしやすい科目
2023年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2023年修了
短答式試験で得点を伸ばしやすい科目は、
民法、刑法、憲法の順です。
1民法
2023年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2023年修了
民法は
問題の構造的に選択肢が2つ確実に消せれば答えを導き出せるほか、選択肢も
条文の知識をそのまま問う問題が多く、難解な問題はほとんど存在しません。条文数は多くて大変ですが、「
択一六法」(東京リーガルマインド)などを使って条文素読を行うと良いと思います。
2018年度合格
同志社大学法科大学院・既修 2018年修了
民法は
細かい部分がよく出題されるので、余裕があれば全て素読することをおすすめします。
2刑法
2023年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2023年修了
刑法は、論文知識で処理できる問題が多い気がするので、
収賄や刑罰といった短答式試験で出題される分野の知識を身につければ、高得点を目指せます。
2018年度合格
同志社大学法科大学院・既修 2018年修了
私の場合、論文でも問われる「
犯罪」については
論文の勉強の過程でほとんど解くことができるようになっていたため、それ以外の部分を素読しました。
3憲法
2023年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2023年修了
憲法は
統治の条文は暗記する勢いで取り組むと良いと思います。
2018年度合格
同志社大学法科大学院・既修 2018年修了
私も司法試験で「
天皇」「
統治」に関する条文知識を問う問題がでていることと、条文数も少ないことから
全て素読しました。
条文の趣旨まで押さえておくなら
2023年度合格
司法試験予備試験
復習では、
コンメンタール(日本評論社)が意外と使いやすいと感じました。たいていの論点は拾ってあり、また
簡潔に条文の趣旨や理由付けが記載されているので、おすすめです。
条文知識は「コンメンタール」で深める
「コンメンタール」とは、法改正、最新判例、判例変更等に正確に対応した
逐条解説のことで、「
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憲法・民法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・会社法の6法分野を条文ごとに論点を確認できるだけでなく、
関連法令や判例にもリンクしているので、条文知識の理解を深める際に役立ちます。
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条文素読をする「だけ」の注意点
2020年度合格
神戸大学法科大学院・既修 2020年修了
個人的には条文素読ももちろん大事ですが、
過去問を繰り返さずに条文素読をするだけでは点数は伸びないと思います。
第一に過去問、という意識を持って過去問演習をすることが必須だと思います。
まとめ
2023年度合格
予備試験合格
短答式試験は素点が総合点に反映されるため、周囲の出来に左右されません。また、高得点が取れれば論文式試験の出来が良くなくても合格できます。私は8割後半の得点を取れたため、論文式試験の大きなミスをカバーできました。
地道に積み重ねれば点数は伸びるので、短答式試験で良い点を取ることは合格への一歩だと感じています。
インターネットコンメンタールで、
条文への理解を深めてみませんか
「条文素読」といっても、条文だけを眺めるだけで終わらせるのではなく、「インターネットコンメンタール」を活用する等、条文の意味内容までしっかり理解できるようにしていきましょう
【直前】直前期に感じる不安を解消
やって良かった&やらなくて良かったこと