2025/05/29

司法試験直前期の過ごし方を整理しよう
やるべきこと・やらないことリスト【2025年版】

在校生 修了生 過去問 過ごし方
 

直前期の過ごし方が合否を分ける理由

焦りや不安がピークになる時期

 2024年度合格 
一橋大学法科大学院・既修 2025年修了(予備試験合格)

 司法試験が近づいてくると、一度間違えた箇所を再び間違えたことに気付いたり、教科書に自分でマーカーを引いたはずの知識を初めて知ったように感じて焦ったり、あるいは、周囲が当たり前のように話している知識を知らなかったことに気付いたり、多くの要因に心を乱されます。

やること・やらないことを明確にするメリット

 2024年度合格 
慶応義塾大学法科大学院・既修 2023年修了

 勉強の優先順位を考える際、やみくもに行ってはいけません。特に複数回受験を経験した方は、自分に足りなかった部分をしっかりと分析し、そこを補うことが最も重要です。他の人から「あれもやれ、これもやれ」と言われるかもしれませんが、自分にとって本当に必要なことを見極めることが大切です。私は勉強時間を長く確保できませんでしたが、とにかく自己の弱点を改善することに注力したため、合格することができたと考えています。
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「やって良かったこと」3選

 直前期に「やって良かった」と感じた行動には、合格者皆さんそれぞれの工夫や判断が詰まっています。限られた時間の中で何に集中し、どのように自分の学習スタイルを貫いたのか。実際の声から、直前期の過ごし方のヒントを探ってみましょう。
  1. 過去問と模試の見直し
  2. 試験当日の準備
  3. 睡眠と生活リズムの調整

過去問や模試の見直し

 2024年度合格 
慶応義塾大学法科大学院・既修 2023年修了

 5月は短答式試験の勉強に集中し、6月は論文式試験の過去問や模試の復習に注力しました。そして、7月はそれまでの復習を徹底して行いました。常に時間が足りないと感じていましたが、自分に足りない部分を特に重点的に補いながら全体の勉強のバランスを崩さないように意識しました。

試験当日の準備

 2024年度合格 
関西大学法科大学院・既修 2024年修了

 司法試験当日の準備を細部に至るまで整えた結果、試験本番では内容だけでなく精神面でも万全の態勢で臨むことができました

睡眠と生活リズムの調整

 2024年度合格 
関西大学法科大学院・既修 2024年修了

 試験直前期の生活は、8時に起床し23時頃に就寝するという規則正しいリズムを心がけました。この期間中は、主に過去問演習、論証暗記、短答式試験問題の復習に集中し、5月から7月まで同じ学習サイクルを繰り返しました。寝ている時間以外のほぼすべてを学習に充てることで、考えても無駄なことに時間やメンタルを割かないよう努めました。
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「やらなくて良かったこと」3選

 直前期は「何をやらないか」を決めることも、合格への重要な戦略です。
 合格者の皆さんは、実際に試した上で「これは必要なかった」と感じた経験を通じて、自分にとって本当に必要な勉強法を見極めていました。
  1. 新しいことに手を出す
  2. 他人の勉強法に合わせない
  3. 寝不足で体調を崩す

新しいことに手を出す

 2024年度合格 
筑波大学法科大学院・未修 2024年修了

 復習の過程で知識のインプット漏れが怖くなり、様々な予備校の講座などをあわてて取ってしまいましたが、これは正直よくなかったと思います。取ったところで結局回しきることができなかった講座がほとんどでしたし、個人的に直前期は(勉強時間の少ない社会人受験生は特に)それまでやってきたことを信じて、新しいことはやりすぎない方がよいのではないかと考えます。
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他人の勉強法に合わせない

 2023年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)

 合格者の意見を聞きたくなったり、自分のやり方と違って不安になったりすることがあると思いますが、私は他人のやり方を気にする必要はあまりないと思います。なぜなら、結局のところ勉強方法には人それぞれ合う・合わないがありますし、多くの方がこれまでたくさんの勉強をしてきた中で自分のやり方を確立してきているはずだからです。気にせず、1問でも多く過去問を解きましょう。

寝不足で体調を崩す

 2023年度合格 
同志社大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)

 司法試験に向けた勉強で手一杯の方が多いようですが、そのために睡眠時間を削るのは悪手であると思います。寝不足は体調を崩す要因であり、何よりメンタルにも影響します。そのため、睡眠時間を削ることはやめましょう

まとめ

 焦りや不安が募る直前期こそ、自分にとって本当に必要なことを見極め、やるべきことに集中することが大切です。合格者の皆さんの声からも、「新しいことに手を出さず、これまでの積み重ねを信じる」「生活リズムを整える」「他人と比べない」といった姿勢が、合格につながっていることがわかります。

 受験生の皆さんも自分自身のやり方を信じて、最後まで走り抜けてください。
苦手な科目や問題、
どうやって克服していますか
直前期の過ごし方を整理し、やるべきこと・やらないことを明確にした後は、具体的な対策に集中することが重要です。合格者の皆さんも、模試の結果を活用して自分の弱点を徹底的に補強していました。
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