2024/02/29  2021/05/19

計画を立てないのは、実は危険
無理なく続ける、試験当日までの計画策定法

在校生 修了生 過ごし方
 

勉強計画が必要だと感じた理由

 2020年度合格 
京都大学法科大学院・未修 2020年修了

 論文・短答式試験対策いずれも、ろくに計画を立てずに行なっていたのが本当にまずかったなと思っています。とにかくその時不安になった科目をやる、というような勉強法を取ってしまっていたのですが、やるべき全体量が見えないので、当たり前ですが絶対に良くないです。 困惑している受験生  ギリギリ達成できるかどうかの内容でもいいので早い段階で計画を立てて勉強するべきでした。  

毎日継続できる勉強計画のつくり方

大まかな目標を設定する

 2022年度合格 
同志社大学法科大学院・既修 2020年修了

 学習計画は、大きなものから作成していき、少しずつ細分化するようにしていました。私は2022年の「全国統一模試」を受けることを決めていたので、予め3月に開催されるその模試の前にどのような状態にもっていくかを具体的に計画しました。

「全国統一模試」とは TKC主催模試の詳細を見てみる

1か月、1週間、1日単位でやるべきことを決める

 2022年度合格 
予備試験合格

 同じ問題を繰り返し解くことを学習の中心としていたため、司法試験までに使用している教材を何周するか、そのために1週間で何周するか1日にどこまでするかを考えました。具体的には、過去問8年分を2月から司法試験までに8周短答式試験対策の肢別問題集を3周論文式試験対策のテキスト(旧司法試験の問題、予備試験の過去問がメイン)を3周することを決めました。

毎日継続できる勉強時間等を把握する

 2022年度合格 
予備試験合格

 自分が投下することのできる勉強時間とペースを考慮して考えました。こちらは自分が毎日継続できるような日程を組むことが大切です。 勉強時間を意識している受験生

社会人受験生の場合

 2020年度合格 
大阪市立大学法科大学院・既修 2018年修了

 働きながらだと1日で学習できる量が少ないため、毎日勉強科目を変えると頭がごちゃごちゃになったり、科目を変えるたびに教材の準備や片付けをするのがめんどくさくなったりするので、一定期間は同じ科目を学習するようにしました。ただし、1科目を1週間ずっと勉強するとなると、途中で飽きてしまい中だるみしてしまう可能性もありますし、8科目に触れるのに2カ月も要してしまい、期間が空きすぎて記憶が定着しにくい恐れがあります。そこで、3日間同じ科目を繰り返すというのが三日坊主も発症せず、1カ月で8科目に触れることができるため、ちょうどよかったです。

予備日を設定する

 2022年度合格 
同志社大学法科大学院・既修 2020年修了

 一週間の計画を立ててもなかなかうまく運ばないこともあるので、あまり詰めすぎた計画にせず、ある程度ゆとりをもたせて、日曜日は週間の計画の調整ができるように午後の計画は立てないようにしていました。

 2020年度合格 
関西学院大学法科大学院・既修 2019年修了

 自分で決めた計画が消化できずやるべき事が溜まっていくとストレスになるので、1週間のうち1日予備日を作り、こなせなかった課題を消化する日を作ることで、勉強が計画倒れにならないように気を付けていました。

モチベーションが続かないと感じたら

 2022年度合格 
早稲田大学法科大学院・既修 2022年修了

 司法試験は、長期間の学修が必要になる試験のため、モチベーションの維持がとても重要だと思います。私は、1~2週間単位で終わらせるべきタスクをこなすことだけを考え、調子が悪い日には無理せず休んでいました。「今日は休んだけれど、数週間単位で考えれば、やるべきことを着実にこなしている」という感覚で学修を継続することが、結果的に合格への近道になったのではないかと考えています。

まとめ

 2022年度合格 
中央大学法科大学院・未修 2022年修了

 私も期末試験1カ月前、長期の休みに入る際には、当該期間のTODOリストを作成し、月ごと/週ごとにざっと計画を作成していました。計画通りに進んだことは一度としてないですが、計画を立てる意味は、計画通りにやることではなく、自分がどれくらい勉強しないとならないか(足りない部分)を認識できる点にあると思っています。
勉強タスクが明確な受験生  日々学修していると、現実逃避したくなったり、どうしようもなく不安な気持ちになったりするときがあるかもしれません(私はありました)。毎日コツコツ学修することや絶対的な学修量を確保することが必要な一方で、息抜きする時間は十分にあります。最終的に司法試験当日にピークを持っていけるよう、心身ともに健康第一で過ごすことが最も大切です。
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司法試験は勉強量・暗記量が多い試験であり、勉強期間も長期間になります。闇雲に勉強を進める前に、最終的に司法試験当日がピークにくるよう、計画の立案から視覚的に自分の進捗状況や達成度を確認できるツール「学習支援NAVI」(法科大学院修了生サポートシステム)等を活用して、自分に合った計画を立ててみませんか
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