司法試験模試を受験するメリット
2024年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2025年修了(在学中受験)
司法試験直前期になると、TKCや各予備校で模試が行われます。模試には、
受験当日の会場・時間割を経験し、試験当日をイメージできたり、自分の位置を知ることができたりする他に、模試で出題された内容は全員が復習することから、
周りと差がつかないようにできるというメリットがあります。
また、復習時に
優秀答案例を見て良いところを盗むことができるのも模試の魅力の1つです。
直前期に模試を受験する3つの理由
- 現在の自分の立ち位置を確認できる
- 試験のプレッシャーに慣れる
- 試験戦略を練り直すチャンス
1現在の自分の立ち位置を確認できる
2024年度合格
立命館大学法科大学院・既修 2024年修了
TKCの模試は司法試験受験生の多数が受験することから、その成績表は
自身の立ち位置を把握するのに役立ちました。一度成績表が出た後でも、
在宅受験者の成績も随時反映されていくため、より詳細な成績表を見ることができ、とても助かりました。合格圏内にいる受験生の、例年の司法試験合格率との相関を見て、自身が合格圏内にいて多少安心する一方で、
残り数か月で追い上げられる可能性もあることから気を引き締めることができました。
立ち位置を見誤っていたことも
2021年度合格
京都大学法科大学院・既修 2021年修了
当初受験する目的は、「自分の位置を確かめる」というより、「本番形式の試験に慣れる」という程度に考えていました。そのような状態で受けた模試の結果は、
短答・論文ともにD判定の、
合格圏外でした。この模試の結果と本番での合否の相関関係は強いと聞いていたため、結果にかなりショックを受け、
自分の位置を見誤っていたことを深く後悔しました。それと同時に、「
このまま順当にいけば不合格である」という事実が脳裏によぎり、
今できることを100%の力でやらなければ話にならないと思い、必死に勉強に取り組むようになりました。
2試験のプレッシャーに慣れる
2024年度合格
東京都立大学法科大学院・既修 2025年修了(在学中受験)
私は、本番のつもりで「全国統一模試」を受験しました。その結果、
①選択科目の時間配分が難しいこと、②自分自身が頭痛持ちであること、
③論文式試験が続くと腕が疲れてしまい書き負けること、が問題点だということに気付きました。この問題点を改善するため、
①選択科目の過去問検討の機会を増やし、②頭痛薬を服用し、
③ボールペンと比べて筆圧がいらない万年筆に変更しました。
このように本番同様の状況で模試を受けたからこそ、自分自身の問題点に気付くことができ、本番の試験当日も落ち着いて受験することができました。
緊張からくるケアレスミスを防止
2023年度合格
神戸大学法科大学院・既修 2023年修了
短答式試験の日に鉛筆等を忘れるというケアレスミスをしてしまいました。このように、模試で試験の点数とは直接関係のないテクニカルなミスをしたことにより、
本試験ではテクニカルなミスを未然に防止することができ、落ち着いて受験することができました。
3試験戦略を練り直すチャンス
2024年度合格
神戸大学法科大学院・既修 2024年修了
受験した結果、合格推定ラインに入ることができ、
残りの期間のモチベーションになりました。特に苦手な憲法の論文では壊滅的な点数を出しましたが、それでも他の科目で十分カバーしうることを模試で把握できたので、「
残りの期間は、憲法の対策より他の科目を徹底しよう」と作戦を切り替えました。模試で
時間配分や点数の取り方、
直前期の自分の立ち位置を知ることができたのはとても大きかったです。
当日の過ごし方まで戦略を考える
2024年度合格
一橋大学法科大学院・既修 2025年修了(予備試験合格)
司法試験直前期に実施された「全国統一模試」については、利用する受験生も多く、受験生全体の中での立ち位置を知って自分の状況を俯瞰したり、受験当日の過ごし方をイメージしたりするのに有用でした。
模試の中で気づいた自分の疲れ具合等の状態をメモしておき、
当日の過ごし方の戦略を立てるのに役立てることもできました。
試験戦略を練るなら、会場受験がおすすめ
2024年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2025年修了(在学中受験)
長時間の試験ですので
自身の疲労具合を知ることも有益です。実際模試を受験してみると、予想以上に試験期間中は勉強する体力がないことを思い知らされます。ですから、
少なくとも1回は会場で受験することをお勧めします。
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番模試の受験時期の違いによる影響
2023年度合格
東京大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
母数の多さなどから、早期の受験を勧める声もあるようですが、私は、
受験時期はいつでも構わないと思います。私は試験本番約1カ月半前の
5月下旬に模試を受験しましたが、
特に影響はありませんでした。むしろ、
的中論点については記憶が鮮明なうちに本番を迎えることができたのかもしれません。
まとめ
2021年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2021年修了
決して安くはない受験料を払い、直前期に4日間も使って受ける価値があるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかし私は、
直前期で実力に不安を感じて焦っている人ほど受けるべきだと思います。普段の勉強の中で、
本番と同様の日程で全科目答案を書く機会はほぼないと思うので、本番のシミュレーションとしてだけでも十分な価値があります。
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